卓上の小宇宙「コケリウム」のすすめ

もくじ
コケリウムにひとめぼれ
私が「コケリウム」の世界を初めて知ったのは、本屋です。
本屋でブラブラしていると、こんな本が目に入りました。
ひと目見てズッキュンでしたね(笑)
即、購入して読み、「これがコケリウムというものか!」と感銘を受けた後はすぐにホームセンターへ。
最寄りのホームセンターには大きなアクアリウムコーナーがあって、そこでコケと土を買ってすぐに始めることが出来ました。
当初のコケリウムはこれ。

…なんか寂しい。
私の植え方テクが乏しいのが、最大の原因です。
これを先日、コケの種類を増やしてこのようにしました。


背の高いコケを増やし高低差をつくる事によって、変化を付けました。
可愛くないですか?
水槽の中に、小さな森があるみたいですよね。
今回は、こんな「コケリウム」のあれこれについて語ってみたいと思います!
コケリウムとは
コケリウムとは、「コケ」+「テラリウム」から来ている造語です。
(コケリウムは、略さずに「苔テラリウム」と言うこともあるようです。)
テラリウムとは、ガラスなど透明な容器の中で、陸上の植物や小動物を育てる手法のことを言います。
つまり「コケリウム」とは「ガラス容器の中でコケを育てる手法」です。
コケリウムの始め方
ここでは、コケリウムに必要なグッズ・植え方・育て方をざっくりご説明します。
コケリウムに必要なもの
コケ
当然(笑)これがなければ始まらない。
コケの入手場所は、アクアリウムショップやホームセンター、ネット通販など。
私は、ホームセンターの他に、コケのインテリア コケリウムさんでも購入しました。
専門店だけあって、行き届いた品揃え!オススメです。
用土
私が読んだコケリウムの本には「赤玉土に富士砂と燻炭を混ぜるように」と書いていました。
しかしながら、初心者にはそれすら敷居が高い。
出来ればサクッと始めたい。
そもそも、「燻炭」て何て読むの?みたいな。←「くんたん」でした^^;
そう思っていた矢先、ホームセンターで「コケリウムに」と明記している土がちゃんと売ってたんですね。
それで私は以下のものを使っています。


ですが、もうちょっと粒が小さくてもよかったかな、と思っています。
粒が粗いと、コケが植えにくいです。見栄えはいいんですけどね。
同じシリーズで「パウダータイプ」というのもあったので、こちらの方が初心者向けかもしれないです。

容器
ガラス容器で、フタ付きのものがいいです。
が、なかなかフタ付きガラス容器って、探すのが難しいんですよね…
今は水槽の種類が豊富で小さいサイズもいっぱい売っているので、そういうのを流用してもよいかもです。
ベタ用の水槽なんか、オススメです。
上の商品はフタは付いていないので、別途アクリル板などでフタをしてやるとよいです。
あと、ガラス容器以外にも、アクリル製の容器でもいいですね。
自分は無印良品で四角いアクリル製の小物入れとフタを買って、それに植えたりもしました。
こんなお店を見つけました↓
見ているだけでワクワクします!ガラス容器の数も豊富。
ピンセット
細くて長いものがオススメ。私が使ってるのはこれ。
先は真っ直ぐでもよいかな。
霧吹き
100均のもので十分です!
ただし、100均にもクオリティの差があると思うので、あまりブシューッ!と出ないやつがいいです。
私はブシューッ!とやって、せっかく植えた背の高いコケをなぎ倒しました(笑)
きめ細かい霧の出るものにしてくださいね。
コケの植え方
- まず、容器に土を最低2cmぐらい(それ以上でも可)入れます。
- コケを適当な大きさに優しくちぎって、ピンセットで挟みます。
- 土にコケの根っこが突き刺さるように、ピンセットごとグサッ!と刺します。
- そして、ピンセットにコケがついて出てこないようにコケを指で押さえながら、そっとピンセットを引き抜きます。
それを繰り返して、ほどよい感じに植えてゆきましょう。
あまり密集させすぎない事が、見栄えを良くするコツです。


コケのお世話の仕方
置き場所
置く場所は、「直射日光の当たらない、明るい場所」です。
コケのイメージからいって、暗〜い場所でいいのかなと思ってしまいがちですが、案外そうでもないんですね。
レースカーテン越しに光が当たる感じがよいです。
また、人工光でも大丈夫とのことなので、LEDライトや蛍光灯でもOKです。
この場合、時間としては8時間ぐらい当ててやればよいそうです。

水やり
水は、目安として2〜3週間に1回(フタをしている状態で)ですが、なんか乾いてるなと思ったらあげた方がいいです。
ただし、土がビショビショになるほどあげてはいけません。コケが痛みます。
うっかりビショビショにしてしまったら、ティッシュなどで吸い出してあげてください。

コケリウムの良かった点とイマイチな点
実際コケリウムを始めてみて、良かった点・イマイチな点をまとめました。
良かった点
その1:手間いらず
たまに霧吹きする程度で、他には何も手を掛けていません。
でも、いつも青々して元気です。
今まで幾多の観葉植物を枯らしてきた自分にとっては、ピッタリでした(笑)
その2:場所を取らない
小さな薬ビンなんかでも育てられるので、手のひらぐらいのスペースがあれば楽勝です。
もちろん大きな容器で、庭園みたいな立派なコケリウムを作るのもありですね。
その3:とにかく癒される!
コケのたたずまいを見ているだけで気持ちが落ち着くし、癒されます。
コケって、見た目しっとりしているじゃないですか。
それが心まで潤わせてくれるような…
イマイチな点
コケの入手場所が限られる
コケはまだ一般的には出回っていないので、今のところ大きなアクアリウムショップやネット通販などでしか手に入らないです。
ネット通販で植物を買うことに抵抗のある人には、敷居が高いかも。
まとめ:コケリウムやろうぜ
コケの入手方法さえクリアできれば、コケリウムは万人にオススメできる趣味だと思います。
コケの慎ましやかなたたずまいが好きな人は、尻込みせずに始めてみるべきです!
コケリウムで、心に癒しと潤いを与えましょう♪

参考文献
部屋で楽しむ 小さな苔の森私がコケリウムにハマるとっかかりとなった本。
コケの育てやすさが星の数で表されているので分かりやすいです。
岩にコケを着生させる方法や、コケの増やし方なんかも載っていて、これ1冊あればとりあえず困らない感じ。
オススメです!
アレンジ方法がたくさん載っていて、見ていて楽しい本です。
苔玉やアクアテラリウムの作り方まであって幅広い内容。
コケ図鑑もあるので、コケについての知識を深めたい人にも。